思い出のクモハ12

またしても、古い写真を引っ張りだしての投稿です。
今を遡る1990年10月28日、鶴見を訪れた際に撮影したものです。
JR鶴見駅の鶴見線ホームに着くと、クモハ12の単行が停車していました。


クモハ12053

  1 位 側 (既 設 運 転 台)
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折り返し「海芝浦」行きとなるのですが、到着直後であったのか、行き先板は「鶴見」のままになっています。
前面のサボ受けは使用されておらず、前面窓越しに横長の行き先板を掲げていました。


  2 位 側(増 設 運 転 台)
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こちら側の行き先板は「海芝浦」になっていました。
実車を見たことがない人でも、前面のスタイルの違いから改造車であることは容易にわかるでしょう。
1959年にクモハ11形200番代を、鶴見線の単行運転用に両運転台化して6両(12050〜055)が誕生しました。
1996年の用途廃止まで052とともに、首都圏最後の戦前型国電として活躍しました。

さて、鶴見線のクモハ12と言えば、多くの方が大川支線(武蔵白石〜大川)専用車のイメージを持っていたのではないでしょうか。
当時、大川支線以外は101系化されており、「クモハ12が海芝浦に…」と狐につままれたような感覚になったのを覚えています。

訪れた日は日曜日で、メモなどは無く断言は出来ませんが、このクモハ12は鶴見→海芝浦→鶴見→大川→鶴見→海芝浦→…と、日中の時間帯に鶴見と海芝浦支線、大川支線を交互に行き来していたようです。(少なくとも当時の大川支線は、休日の日中でも電車が運行されていたことは確かです。)


海 芝 浦 駅 に て

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ご存知の方も多いとは思いますが、改札口を出ようとしても、そこは東芝京浜事業所の入口で守衛も常駐しており、社員や許可を受けている人以外は立ち入ることは出来ません。

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ホームの下は海で、向こうに見えるのは扇島です。
一般の人はホーム上で海を眺めるか、車内で出発時間を待つなどして、乗って来た電車で戻るしかありません。

大川支線には赴くことなく、クモハ12に乗ったのもこれが最後でした。
1996年、武蔵白石駅の大川支線用のホームが撤去され、鶴見〜安善〜大川の経路で大型車が乗り入れるようになり、クモハ12は役目を終えました。
053は廃車となりましたが、052は現在も保存されています。

by tane_mackey | 2013-04-13 19:15 | 鉄道 | Comments(0)