大幅減便 — 小田急バス・宿44系統

 小田急バス・宿44系統、大幅減便 — 数ヶ月ぶりにたきわ交通局様のグログを閲覧した際、この事実を知りました。
 宿44系統は、新宿駅西口〜武蔵境駅南口間18.56kmを結ぶ、小田急バス屈指の長丁場の路線で(高速バス、季節運行路線を除く)、かつては更に山手線の内側を抜け、東京駅南口まで赴いていました。以下に、この路線の略歴を記します。

 1949年12月25日
  〔都営119系統〕京王・小田急と共管。東京駅南口~新宿駅西口~永福町~吉祥寺駅~武蔵境駅南口が開通。
 1970年 3月21日 
  東京駅南口~新宿駅西口間が廃止。新宿駅西口~武蔵境駅南口は小田急単独で運行継続。
 1972年 11月12日〔← 2016年5月5日 赤字部分 訂正並びに追記 ↓〕
  「宿44」の系統番号が付される。都営バス新系統番号化。23区内に路線を持つ民営バスも付番開始)
 2012年11月16日
  本線(新宿駅西口~武蔵境駅南口)を10→8往復に減便。
 2014年 3月 1日
  本線(同)を8→2往復に大幅減便。

 大幅減便後の2014年3月16日(日曜)、武蔵境駅南口より宿44系統にアクセスしました。なお特に日付等の記載がない画像はこの日の撮影です。


  何とも寂しい、スカスカの時刻表
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平日・土休日とも同じで、吉祥寺営業所行きを含めても僅か4本だけとなりました。
(注)上の時刻表は2014年3月16日当時のものです。(2017.11.5 追記)


《追補》2016年6月26日
 現在は武蔵境営業所の担当となっており、これにより吉祥寺営業所行きは廃止となり、武蔵境駅南口吉祥寺駅中央口間に変更されています。


《追補その2》 2017年11月5日
 同年3月30日付でダイヤ改正が行われました。遅ればせながら、現在の武蔵境駅南口の出発時刻を以下に記します。
  【平日】6:19(吉) / 10:20 / 15:00 / 19:34(吉)
  【土曜】6:19(吉) / 10:20 / 15:00 / 19:34(吉)
  【休日】6:19(吉) / 10:20 / 15:00 / 19:34(吉)
      ※無印:新宿駅西口行き  (吉):吉祥寺駅中央口(降車場)行き


  続々とバスに乗り込む

     11-A368 多摩200 か 21-85 SDG-LR290J1(いすゞ / J-BUS) 2011年式
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 2年以上前、ここ武蔵境駅南口より乗車した際には、思いのほか多くの利用者がいたような記憶がありました。大幅減便となり、果たして利用客はと思っていましたが、ひとり、また一人とバスに乗り込んで行きました。私は一番最後に乗車し、唯一空いていた(敬遠されがちな)後輪のタイヤハウス上の座席に座りました。

 定刻(10時20分)より数分遅れでここを出発しました。

 以降では、バスの車内より撮影した拙い写真(画像)を主に紹介させていただきます。


〔2016年12月3日 画像追加〕
  冬の風物詩〜武蔵野イルミネーション in 武蔵境   
                                      2016年12月2日

     11-C369 多摩200 か 21-90 SDG-LR290J1(いすゞ / J-BUS) 2011年式
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 武蔵境駅南口ロータリーを彩るイルミネーションは、今や冬の風物詩となっています。更に今年からは、北口ロータリーでもイルミネーションが行われるようになりました。客待ちの数分間、宿44系統の吉祥寺駅中央口行き最終バスとイルミネーションとの共演が実現します。

 担当営業所の移管に伴い、この車両は吉祥寺営業所より武蔵境営業所に所属替えとなっています。


  武蔵境駅南口交差点
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ターミナルとは目と鼻の先と言える地点です。

 武蔵野赤十字病院で、早くもひとりが下車しましたが、ここからの乗車はありませんでした。


〔2018年12月6日 画像追加〕
  武蔵野赤十字病院を後に…
                  武蔵野赤十字病院〜武蔵境駅南口     2018年12月2日

     17-C3018 多摩200 か 32-50 SKG-LR290J2(いすゞ / J-BUS) 2017年式
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小田急バスでは、2016年式車よりフルカラーLED表示器を採用しています。

 連雀通りに入ると、複数の系統が並走していることもあってか乗客は徐々に増え、常に立っている乗客がいる状況となりました。


  下連雀
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 対向側のバス停前の「三州うどん」の店構えに目を惹かれました。今回は車窓から眺めるだけでしたが、機会があれば訪ねてみたいものです。

 ここから吉祥寺駅前までは、車窓に「ジブリ美術館」や「井の頭恩賜公園」を眺めながら行くのですが、対向車がひっきりなしに行き交う区間でもあり、シャッターチャンスを掴み損ねました。


〔 2015年9月6日 画像追加〕
  吉祥寺通りを行く        
                      文化園前〜万助橋        2015年9月5日

    11-A369 多摩200 か 21-90 SDG-LR290J1(いすゞ / J-BUS) 2011年式
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向かって右手には井の頭恩賜公園、左手には井の頭自然文化園が広がっています。


  吉祥寺駅前
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ここを右折して、バスは井の頭通りに入ります。


 吉祥寺駅バス停
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この画像は、2014年3月22日の撮影です。

 吉祥寺駅南口にはバスターミナルはなく、井の頭通りの歩道に横付けして客扱いを行います。宿44系統の新宿駅西口行きの乗り場は、駅からは最も離れたこの場所となります。

 乗車当日は、ここでまとまった人数が下車する一方、ここからも5〜6名の乗車がありました。ここから西永福までは、一部の区間を除いて並走路線はなく、利用者にとっては宿44系統が生活の足となります。その状況を反映して —


  大宮前五丁目にて
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  浜田山にて
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 大宮前五丁目と浜田山の両バス停からも、ご覧の通り乗客がありました。

 西永福〜永福町間は、京王バス東(永福町営業所所管)の複数の路線と並走します。

〔2018年12月16日 画像差し替え〕
  永福町を行く
                      永福町〜西永福         2018年12月16日

     11-C369 多摩200 か 21-90 SDG-LR290J1(いすゞ / J-BUS) 2011年式
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 京王バス東の永福町営業所前を行く武蔵境駅南口行き。このアングルで撮影出来るチャンスは、永福町バス停を12時06分と16時46分(平日・土休日とも)に着発の僅か2回のみです。

 永福町〜新宿駅西口間は、京王バス東・宿33系統が頻繁に運行されており、宿44系統の新宿駅西口行きを利用するのはごく限られた人たちになるでしょう。(京王井の頭線と京王線を乗り継ぐ選択肢もありますし…)


  水道横丁通過
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  甲州街道を行く
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甲州街道に入ると、頭上を首都高速道路(4号新宿線)が続きます。

 バスの車内の状況は —

  笹塚駅付近を行く
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中型車(エルガミオ)故、車内はご覧のような混雑ぶり。これならば大型車で運行してもよさそうな…。


〔2019年8月19日 画像追加〕
  初台交差点
              東京オペラシティー南〜新国立劇場(初台駅入口) 2019年8月18日

     17-C3018 多摩200 か 32-50 SKG-LR290J2(いすゞ / J-BUS) 2017年式
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  西参道
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首都高速道路の西新宿ジャンクションがあり、頭上を右に左に枝分かれしていきます。


〔2019年8月19日 画像追加〕
  西新宿三丁目
                   プレッソイン新宿前    2019年8月18日(2点とも)

     17-C3018 多摩200 か 32-50 SKG-LR290J2(いすゞ / J-BUS) 2017年
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都営バスも共用しており、こちらは「文化服装学院前」を名乗っています。



  角筈を行く
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 首都高速道路が頭上から消えると、新宿駅までは後一息。この界隈は、かつては「角筈」と呼ばれたところです。時に大渋滞となり、終点の一つ手前の「角筈二丁目」で降りた方が早いことも…。


〔2015年11月29日 画像追加〕
  西新宿の高層ビルをバックに
                  プレッソイン新宿前〜角筈二丁目     2015年11月29日

    11-A368 多摩200 か 21-85 SDG-LR290J1(いすゞ / J-BUS) 2011年式
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奇しくも、2014年3月16日の取材時に乗車した車両でした。奥に聳える高層ビルは新宿パークタワー。


〔2019年8月19日 画像追加〕
  角筈二丁目バス停
                                 2019年8月18日(3点とも)
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新宿駅西口乗り場には白百合形ポールが置かれ、小田急バスのみが停車します。


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 こちらは対向側の乗り場。上屋・ベンチ付きで、車道側の透明なアクリル板には時刻表を収めたパネルが取り付けられています。因みに前出のプレッソイン新宿前バス停なども同様に整備されています。


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 立派な造りがもったいないほど、ここに停まるバスの本数は少ない。もっとも本数の多い都営バス「新宿車庫」行きでさえ、平日8本(渋88系統[入庫]を含む)、土曜7本、休日6本に過ぎません。


  ゴールはもうすぐ
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  新宿駅西口に到着
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 およそ1時間15分ほどをかけて到着しました。前方に控えるのは、小湊鉄道の高速路線バス(木更津駅行き)です。


  折り返し、武蔵境駅南口に向けて…
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 35番乗り場にはバス待ちの列が出来ていますが、その大多数は高速路線バスの利用客。11時45分 — 武蔵境駅南口とは対照的に、片手ほどの乗客を乗せて新宿駅西口を後にしました。

 それにしても、ここまで本数が減らされてしまうと、普段使いは至難と言えます。今回は一方向のみの利用でしたが、大幅減便にもかかわらず思いのほか利用客があり、正直驚かされました。これならば、何便か復活させても良さそうですが、ことはそう簡単には行かないでしょう。

 宿44系統の魅力は、何と言っても運賃の安さです。新宿駅〜武蔵境駅間を、JRならば310円(大人・現金払い)のところ、宿44系統を利用すれば220円(大人・現金払い)で済みます。そのことは、時間がかかっても全線乗り通す人の多さを意味し、現に今回乗車した際もそれを実感しました。つまり、乗客の回転が悪い上に均一運賃故に収益が上がらない、と言うことです。

 早晩の廃止はなさそうですが、余談を許さない状況であることは間違いないでしょう。


〔2014年3月23日 初記 / 以後随時更新〕

 ※予告なく、適宜加筆修正並びに画像の追加等を行うことがあります。ご了承願います。

by tane_mackey | 2014-03-23 15:54 | 路線バス | Comments(0)