年次有給休暇を取って、秩父夜祭へ!

西武池袋線を利用されている方々においては、この中吊り広告にお気づきの方は少なくないでしょう。(因みにこの中吊り広告は、新宿線では見られません。)

 年次有給休暇を活用して秩父夜祭に出かけましょう!
d0242629_00190746.jpg
アニメ『あの花』(※1)の舞台である秩父 — 毎年12月3日には秩父夜祭の本祭が行われ、前日(2日)の宵宮ともども多くの人たちで賑わいます。
  (※1)正式なタイトルは『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』

このような広告が出されたのは、恐らく今回が初めてのことと思います。
厚生労働省が、秩父地域と連携を図りながら休暇取得促進の働きかけを行う「地域の特性を生かした休暇取得促進のための環境整備事業」を行うべく出されたもので、その秩父夜祭への参加を促進すべく「『年次有給休暇の計画的付与制度』を活用して、働く人たちが家族と触れ合う時間を作っていただくなど、ワーク・ライフ・バランス(※2)の実現を図る」よう呼びかけています。
  (※2)仕事と生活を両立させること。あるいは、そのような企業の施策目標。

ところで、
 『年次有給休暇の計画的付与制度』とは?
d0242629_00192220.jpg
この説明によれば、年20日付与されている労働者においては、「労使協定を結べば」最大で15日を使用者の判断で「計画的に」割り振ることが出来ることになります。
実際には、ここまで労働者の年次有給休暇取得を図っている例は、少ないと思います。
年次有給休の取得については、「本来(事業運営に支障がない限りは)労働者の自由意志に任せるべき」なのですが、中には年次有給休暇どころか、公休さえ満足に取得出来ないような「グレー企業」や「ブラック企業」の例もあります。
アルバイトや派遣労働者に至っては、無権利状態に等しい例が少なくないのが実情です。

秩父夜祭は、京都の祇園祭、飛騨の高山祭と並んで「日本三大美祭及び日本三大曳山祭」の一つに数えられる著名なお祭りです。
祭りが盛大に行われると言うことは、それだけ地域のコミュニティーがしっかりしていることの証でもあります。
地域の産業の衰退とそれに伴う人口の流出・過疎化により、祭りの担い手となるべき人が減り、ついには集落ともども祭りが消滅してしまった例は、全国各地で見られます。
秩父夜祭が維持出来なくなるような時代が、直ちに来るとは考えられませんが、祭りに参加する人たちが年々減り続けるような事態ともなれば、危機感を抱いてしかるべきと思います。

以上、頭をよぎったことを書き連ねました。

〔2014年11月30日 記〕

by tane_mackey | 2014-11-30 02:33 | 鉄道 | Comments(0)