鉄道・路線バスネタや雑記、たまに社会・政治ネタを綴った、気ままなブログです
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炎上商法成功(?) ― 社労士の『首切りブログ』への同業者のコメント
社会保険労務士(社労士)の木全美千男氏の『モンスター社員を解雇せよ!すご腕社労士の首切りブログ』の「社員をうつ病に罹患させる方法」の投稿が物議を醸し、炎上した件をご存知の方も居られるでしょう。
問題の投稿は既に削除されていますが、ご同業の宮里竹識氏の運営するブログ『社長の知恵袋』の『―の炎上マーケティングは成功か失敗か?』の投稿(→リンク)で閲覧することが出来ます。スクリーンキャプチャーしたものを以下に紹介させていただきます。
物議を醸した木全氏の問題の投稿
ところで、社会保険労務士とはどのようなことを生業(なりわい)としているのでしょうか。以下に述べることは、Wikipediaの記載内容を大掴みに抜粋したものです。(詳細をご覧になりたい方はこちらを参照願います)
社会保険労務士は、労働関連法令や社会保障法令に基づく書類等の作成代行等を行い、また企業を経営して行く上での労務管理や社会保険に関する相談・指導を行う事を職業とする為の資格、およびそれを職業とするものをいう。
主務官庁は厚生労働省で、もともと旧厚生省と旧労働省の共管とされていた。
社会保険労務士の業務は、主として企業との顧問契約にある。企業の人事・労務諸問題に関する相談、社会保険・労働保険諸手続きの事務代行・提出代行、給与計算などが主軸となる。又、年金・資産運用に関するコンサルタント業を主とする実務家や、他士業資格を保有した上で多角的な活動を行う実務家もいる。
最近では、労働トラブルの増加に伴い「個別労働紛争の解決の促進に関する法律」に基づき、当事者を代理して具体的な解決策を提案するなど労使双方の諍(いさか)いの解決に尽力する社会保険労務士も増えている。
会社の労務管理に関して、社会保険労務士がアドバイスを与える資格を有することは理解出来ます。
その上で木全氏の投稿を見ると、「モンスター社員」と断りつつも「社員を合法パワハラでうつ病に追い込む」観点で書かれた内容には、到底賛同出来ません。
著しい素行不良(遅刻、無断欠勤、職務放棄、秩序紊(びん)乱などが目に余る)や、会社に重大な損害を与えた場合であれば、就業規則に則って処分を下すことが出来ます。
しかし「そこまでは…」となると、おいそれとは首を切れません。だからこそ「合法パワハラでうつ病に…」と言う発想が出て来るのでしょう。
仮にコンプライアンス(一般に「法令遵守」と訳される)には違反していないとしても、「法の網の目を潜っている」感を抱くのは私だけでしょうか。(脱法ドラッグの売人の方便〔法律で禁止されていない=合法〕にも似ています。)
宮里氏のブログでは、木全氏のブログが炎上したことに触れ、そこでは「倫理的には問題はあるが、炎上マーケティングとして見れば、この騒ぎは成功である」「有象無象の批判者さえ気にしなければ、(解雇をやりたがっている)多くの見込み客にメッセージが届けられたから…」と述べています。
その一方で「敵に回してはいけない人(弁護士、社労士会、厚生労働省)を怒らせたのは失敗であった」とも述べています。
(良くも悪くも)頭脳明晰な人たちにあれこれ言ったところで「釈迦に説法」になってしまいますが、せめて彼らと立場を異にする人たちがこのブログを見て、少しでもこの内容が広まればと思う次第です。
追い込まれるのは「モンスター社員」だけとは限らない…
〔2015年12月22日 記〕
by tane_mackey
| 2015-12-22 21:10
| 時事・社会
|
Comments(2)
Commented
by
社畜
at 2019-06-07 14:32
x
少なくともブログに書いた事は問題かと思いますが、社会保険労務士という職種の方は社員の前で口にしなくとも経営側と内通してこの様な事を考えてると確信しました。信用してはいけない人たちですね。
0
Commented
by
tane_mackey at 2019-06-08 18:47
社畜さま、コメントをお寄せいただきありがとうございます。
ここで取り上げた木全氏の問題の投稿もさることながら、同業者である宮里氏が「…炎上マーケティングとして見れば、この騒ぎは成功である」などと述べていることにも、私は不快感を抱いています。鬱などの精神疾患、ハラスメント行為、過労死が未だ後を絶たないのは、会社側がこのような社会保険労務士と、理論武装しつつタッグを組んでいるのも一因かと思います。それに顧問弁護士が加われば、一社員ではまず歯が立たないでしょう。
退職強要された場合のささやかな対抗策としては、会社に言われるがままの依願退職には応じず、「会社側の都合での退職」でなければ応じない意思表示を行うことです。
ここで取り上げた木全氏の問題の投稿もさることながら、同業者である宮里氏が「…炎上マーケティングとして見れば、この騒ぎは成功である」などと述べていることにも、私は不快感を抱いています。鬱などの精神疾患、ハラスメント行為、過労死が未だ後を絶たないのは、会社側がこのような社会保険労務士と、理論武装しつつタッグを組んでいるのも一因かと思います。それに顧問弁護士が加われば、一社員ではまず歯が立たないでしょう。
退職強要された場合のささやかな対抗策としては、会社に言われるがままの依願退職には応じず、「会社側の都合での退職」でなければ応じない意思表示を行うことです。