2019年 08月 17日 ( 1 )

三岐鉄道三岐線を訪ねて

 2019年8月11日。三重県のローカル私鉄の一つ、三岐鉄道三岐線(以降では「三岐線」と記す)を訪ねました。
 
 まずは三岐線の大まかな略歴を紹介します。

 【三岐線の略歴】
  1931年07月23日  (国鉄→JR東海)富田〜東藤原間開業
      12月23日  東藤原〜西藤原間延伸
  1937年12月02日  西藤原〜関ヶ原間免許失効
  1970年06月25日  三岐朝明(現 信号場)〜近鉄富田間の近鉄連絡線が開業。
  1985年03月14日  富田駅への旅客列車乗り入れ休止。


  近鉄富田駅
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東口駅舎。近鉄の駅員が居り、三岐線の普通乗車券も発売しています。


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西口駅舎。この画像では判りづらいですが、駅舎はクジラを象った造りとなっています。
三岐線の定期券や1日乗り放題パスは、三岐鉄道の駅員が居る西口でのみ発売しています。
界隈で鯨漁が行われていた歴史があり、8月14・15日には「鯨船行事」が行われます。


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1番線ホームより2・3番線ホームを望む。


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1番線ホームに到着した準急「四日市」行き。


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3番線ホームに停車する103Fクモハ104
100形は元西武401系。西武時代はパンタグラフ搭載車が偶数となっていました。


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三脚を使用してクモハ103と並んで自撮り(迷惑にならない頃合いで行いました)。


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クモハ103の車体表記。


 遅ればせながら、三岐線内では交通系ICカードは利用出来ません。交通系ICカードを利用して近鉄富田駅で下車した際は、一旦改札口を出てから三岐線の乗車券を改めて購入する必要があります(1日乗り放題パスは西口でのみ発売)。


  103Fの車内にて
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今も残るシルバーシートステッカー。


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「サイクルパス」を表示している時間帯は、車内に自転車を持ち込むことが出来ます。
(近鉄富田を除く各駅にて、乗車券のみで持ち込みが可能です。)


  保々駅&保々車両区
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平屋建ての駅舎
構内に車両区、施設区、CTCコントロールセンターが置かれ、運転の中枢となっています。


保々車両区(敷地外より撮影)
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車両区で整備中の801Fクモハ801モハ802+クハ1802)。800形の種車は元西武701系。
クモハ801・803・805は、西武所沢車両工場にて中間電動車に運転台取り付け改造されました。


保々車両区(敷地外より撮影)
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今年の4月21日より「西武赤電色」で運行開始した803Fクモハ803モハ804+クハ1804)。
電気連結器はダミー。残念ながら、この日は運用に就いていませんでした。


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 検査標記、形式・自重・定員・所属の各表記は、現在の西武鉄道では省略されており見られません。「保」は保々車両区の所属を表していますが、かつての西武鉄道の保谷車両管理所(現 電留線)所属車を彷彿とさせます。


保々駅〜山城駅(敷地外より撮影)
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西武イエローを纏う805Fクモハ805モハ806+クハ1852)の「近鉄富田」行き。
2018年4月26日より、このカラーで運行されています。
805Fのダミーの電気連結器は、西藤原方のクハ1852にのみ取り付けられています。


保々駅
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貨物列車の先頭に立つED5082と顔を並べた851Fクハ1881
851Fの種車も元西武701系。竣工時の編成は、クモハ851モハ881+クハ1851。
800形はFS-342、850形はFS-372 (M車)、FS-072(Tc車)と台車が異なっています。
クモハ851は800形と同様、西武所沢車両工場にて中間電動車に運転台取り付け改造されました。
クハ1881(元西武クハ1238)は、クハ1851(同クハ1796)の事故廃車に伴い代替、組成されました。


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保々駅に進入する805F「西藤原」行き。
前述のとおり、西藤原方のクハ1852にはダミーの電気連結が取り付けられています。
因みに803F(赤電)には、両先頭車にダミーの電気連結が取り付けられています。


  801Fの車内にて
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中吊りされていた西武時代の映像ポスター。


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今はなき西武所沢車両工場の銘板。


  大安駅
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  貨物鉄道博物館(前面展望)
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丹生川駅構内に在り、この日は休館でした。


  伊勢治田駅
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「近鉄富田」行き103Fと交換。


  太平洋セメント藤原工場(前面展望)

東藤原駅〜西野尻駅
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東藤原駅〜JR富田駅間で、貨物列車によるセメント輸送が行われています。
かつては西武鉄道や秩父鉄道でも行われていましたが、いずれも過去のものとなりました。


  西野尻駅
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小さな待合室と短い上屋だけの簡素な駅で、三岐線で唯一の終日無人駅です。


  西藤原駅
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旧員弁郡藤原町。現在は広域合併により、いなべ市に編入されています。


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藤原岳や御池岳への登山口の駅となっています。
岐阜県関ヶ原への延伸はならず、路線は三重県内にとどまりました。


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SLと客車を模した造りの駅舎。簡易郵便局が併設されています。


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E102号蒸気機関車。開業時より1954年まで活躍しました。


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ED22 2号電気機関車。1956年より1984年まで活躍しました。


 藤原岳をバックに走る貨物列車や電車のシーンを撮影すべく、三岐線を訪れるファンは少なくないようですが、今回は乗り鉄をメインとしたため割愛し、お手軽な撮影と相成りました。
 800形2編成が往年の西武カラー(701系新旧冷房改造車色)を纏ったことで、西武鉄道ファンからは一層注目されるようになりました。両編成が行き交うシーンは、今回はお預けとなりましたが、機会があればまた足を運んでみたいと思っています。

【追伸】
 三岐鉄道の車両について詳しく知りたい方は、『三岐鉄道車両図鑑』にアクセスしてみてはいかがでしょうか。三岐線については、過去に所属した車両についても知ることが出来ます。ご参考までに。


〔2019年8月11日 取材 / 8月17日 記〕 

by tane_mackey | 2019-08-17 14:39 | 鉄道 | Comments(0)