都電荒川線の踏切

今回も踏切に因んだネタです。
早稲田〜三ノ輪橋を結ぶ都電荒川線は、東京都交通局により運営が行われている公営の軌道線です。いわゆる「路面電車」に分類されますが、道路と分離された専用の軌道敷(法律上は「新設軌道」と呼ばれる)が多くを占めているのが特徴で、唯一の都電として生き残ることが出来た要因ともなっています。
そのロケーション故に随所に踏切が存在し、その多くは自動踏切警報機と自動遮断機を設置した「第1種踏切」となっています。

 都電の第1種踏切

                     飛鳥山〜滝野川一丁目       2017年6月2日
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踏切の手前には、新タイプの「踏切あり」の標識が設置されています。


                     飛鳥山〜滝野川一丁目       2017年6月2日
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こちらの「踏切あり」の標識は旧タイプとなっています。今となっては違和感が…

都内を走るJRや大手私鉄では見られなくなった「第3種踏切」や「第4種踏切」ですが、都電荒川線にはまだ幾つか残っています。


 都内では恐らくここだけ(?)の第3種踏切

                     荒川二丁目〜荒川七丁目      2017年6月2日
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「第3種踏切」は、自動踏切警報機は設置されているが、自動遮断機は設置されていない踏切を指します。この踏切はやや特殊で、踏切を渡った先は行き止まりの私有地となっています。更に、この踏切上で早稲田方面行きの電車が停止中でも、三ノ輪橋方面行きの電車が接近していない場合は、踏切の警報機は動作を止めます。左側には錆の浮いた踏切警標が残され、元々は「第4種踏切」だったと推察されます。


               7704     荒川二丁目〜荒川七丁目     2017年6月2日
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やって来たのは、7000形を大改修して誕生した7700形7704の早稲田行きです。すぐ手前のサンパール通りを横断する箇所は踏切ではなく、交通信号に従って通行します。
左側の緑の点線で囲った信号機は、停留所先端よりすぐ前方に在る踏切付近に設置されており、「T」が点灯時はそのまま踏切を通過出来ますが、「☓」が点灯時は踏切へは進入出来ません。
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(別の場所で撮影したものです。)


 第4種踏切
「第4種踏切」は、自動踏切警報機も自動遮断機も設置されていない踏切を指します。

                     西ケ原四丁目〜新庚申塚      2017年6月2日
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踏切に付きものの踏切警標は設けられていません。


                        庚申塚〜巣鴨新田      2017年6月2日
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歩行者専用の狭い路地裏踏切で、電車接近表示器が設置されています。


 踏切にあらず〜白山通り(国道17号線)を渡る

                   8902     新庚申塚〜庚申塚    2017年6月2日
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警報機や遮断機はなく、電車は交通信号に従って通行します。このような箇所は東池袋四丁目〜都電雑司ケ谷間、熊野前〜宮ノ前間などあちこちに存在します。

大塚駅前〜向原間には、ガードレールで道路と分離された舗装軌道敷が在り、むやみに軌道敷内に立ち入れないようになっています。


 一応は第4種踏切(?)

                         大塚駅前〜向原      2017年6月3日
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電車接近表示器が設置されており、一応は歩行者専用の「第4種踏切」とみなすことが出来ますが、法的にはどうなっているのでしょうか?


 S字カーブを望む

                  7707     大塚駅前〜向原     2017年6月3日
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すぐ前方の「踏切」は自動車も通行出来ますが、奥の緑色の「踏切」は歩行者専用で、黄色い上着のガードマン(?)が歩行者の誘導と注意喚起を行っていました。便宜上「踏切」と表現しましたが、果たして「第4種踏切」に含まれるのか気になります。

2017年6月3日。この日の最大の収穫は、この車両をキャッチ出来たことです。2日続けて都電詣でをした甲斐がありました。

 現役唯一の7000形

                  7022     大塚駅前〜向原     2017年6月3日     
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三ノ輪橋方と早稲田方とで異なるヘッドマークを掲げ、唯一の7000形として活躍。稼働する姿が見られるのは、6月10日までの残り僅かとなりました。翌11日の荒川車庫でのイベントを以て7022は引退となり、7000形は形式消滅となります。これにより現役の吊り掛け駆動車は、電動貨車「花100」のみとなります。

以上綿々と書き連ねました。お付き合いいただきありがとうございました。


〔2017年6月2日・3日 取材 / 6月4日 投稿〕


by tane_mackey | 2017-06-04 14:59 | 鉄道 | Comments(0)

バラと都電2014

以前にも当ブログで取り上げましたが、初夏になると都電荒川線沿線はバラで彩られます。

2014年5月18日(日曜)、以前と同様に向原大塚駅前間をウォッチングしました。
沿線には、バラを求めて引きも切らず人が訪れていました。


   7010
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   7031
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   7023
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   7001
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2013年11月9日より、ツーマン車時代の「黄色+赤帯」のレトロ塗装を纏っています。(翌10日より営業運転)
なお7000系の現車体においては、これが初採用となります。(個人的には、今はなき7500系のほうが似合うように思います。)

徐々に廃車が出ていますが、まだまだ最大勢力を維持しています。
奇しくも、トップナンバーとラストナンバー(7031)が捉えられました。


   8501
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8500系は、1形式5両の小所帯。


   9001
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9000系は、8500系をベースに造られたレトロモダン車。
2両あり、9002はブルーとクリームのツートンカラーとなっています。


   8803
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現時点での最新鋭車が8800系で、8801〜05がローズピンク、8806〜07がバイオレット、8808〜09がオレンジ、8810がイエローと、それぞれ異なる車体色を纏っています。


   7022とJR山手線E231系  大塚駅前
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2005年に竣工時の「黄色+青帯」の塗装に復元され、現在に至ります。

以上、バラと都電との取り合わせの画像を紹介致しました。

by tane_mackey | 2014-05-19 01:03 | 鉄道 | Comments(0)

あの日、あの時―東池袋四丁目

この写真の正確な撮影日は失念しましたが、確か1992年の夏に撮影したものであったと記憶しています。

 約21年前の東池袋四丁目の光景

    T-R754(早稲田) 練馬22 か 44-23 P-MP218K(三菱 /呉羽) 1986年式
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この折り返し場は、1990年7月21日より池86系統が使用を開始し、同時に池袋サンシャインシティへの乗り入れが廃止されました。
2台のバスは、ともに三菱(呉羽車体)P-MP218Kです。このうち手前の1台については、局番や年式を知ることが出来ました。《←/↑ 2017.3.26 追記・訂正》

傍らを行く都電7510は、2011年に電動貨車「花100」に改造され、花電車として走ったことは記憶に新しいところです。

 現在の同じ場所です。                 2013年5月4日 撮影
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2008年6月14日、東京メトロ副都心線の全線開通と引き換えに、池86系統は池袋駅東口〜東池袋四丁目間が廃止となり、この折り返し場は役目を終えました。
現在は道路用地となり、一部が有料駐車場に利用されています。
背後の建物は、線路寄りの2棟がなくなったほか、佇まいにも変化が見られます。
大きな看板が目立った吉野家も、今はありません。

走り去る都電は、唯一の黄色い車体の8810です。
撮影日も形式も違えど、車号の下2ケタがともに「10」だったのには縁を感じました。


〔2013年5月6日 記〕

by tane_mackey | 2013-05-06 11:23 | 路線バス | Comments(0)

バラと都電

5月20日の午後、のんびりと大塚へと出かけました。

行き掛けに撮った写真《その1》
 ひばりヶ丘駅を通過するレッドアロー・クラシック

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行き掛けに撮った写真《その2》
 東武東上線池袋駅に停車中の30000系

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36111F(36611号車)と34111F(34111号車)の連結面です。
先頭車両同士の連結部に転落防止幌が取り付けられており、検査の場合以外は切り離すことはなく、実質固定編成として使用されていることが判ります。
とは言いつつも、個人的には奇異な印象は拭えません。


 大塚駅前にて

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JR大塚駅前より向原にかけての都電の沿線にはバラが植えられています。
ゴールデンウィークの時には殆どが蕾のままでしたが、この日は色や形が様々なバラが沿線を彩っていました。

 バラと都電の取り合わせを狙って…。

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 バラの花あれこれ。
  実のところ、私はバラについての知識は全くと言ってありません。
  自分の気にいったものをランダムに撮りました。

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by tane_mackey | 2012-05-21 00:37 | 鉄道 | Comments(0)

「花100」ウォッチング

去る10月23日(日曜日)、33年ぶりに復活した都電の花電車の4回目の運行日のこの日、のんびりと「花100」を拝みに出かけました。
15時頃に荒川車庫前に到着。出入口の門扉は閉じられており、人だかりの隙に垣間見た6086号車を撮影しました。
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荒川線のワンマン化により廃車となり、個人に引き取られていたもので、3年前に30年ぶりの里帰りを果たした車両です。
その後綺麗に化粧直しされ、この度は「都営交通100周年」を祝う飾り付けが施され、花電車運行に花を添えていました。

出庫に備えて「花100」が姿を表すと、集まった人たちが一様にざわめき出しました。
6086号車の撮影以上に苦労しつつもサイドビューを捉えることが出来、トリミングによってなんとか様になりました。
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都営交通の歴代の車両や風物などがあしらわれ、「走るバースデーケーキ」の表現が相応しい装飾となっています。
「がんばろう日本!」のメッセージは、東日本大震災の被災地に向けたもので、当初6月の運行の予定が10月に延期されたのは、その震災に配慮してのものです。

正面も捉えて見ましたが、車庫前はご覧の通りの人だかりです。
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電車に乗って先回りを試みようとしましたが、ホームは電車待ちの人たちが列をなし、来る電車も大混雑で止む無く断念し、徒歩で移動しました。
荒川車庫前から2つ目の栄町にはさほど人がいず、ここで「花100」を待つことにしました。

やがてお目当ての「花100」が姿を見せ、若干の運転停車もあり落ち着いて撮影出来ました。
こちらの前面は「東京都交通局 Happy Birthday Box!」の表示で、結果的に前後左右を網羅出来ました。
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この後東池袋四丁目まで移動して、早稲田から折り返してきた「花100」を撮影しました。
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この「花100」は7510号車を改造したもので、分類上は電動貨車となります。
屋根が完全に残されており、運転台は全室構造とされ、空調機器も設置されています。
台車は種車のままで、台車間にスカートが追加されています。

改造前の写真を探してみたところ、動画で撮影したものがあったので、スナップショットしたものをここに披露します。
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10月30日(日曜日)の運行予定以降の「花100」の運用については、現時点では全く不明です。
今後の「花100」の運行を期待して結びとします。

by tane_mackey | 2011-10-30 02:29 | 鉄道 | Comments(0)